私、広告会社のマーケティングプランニング担当をさせて頂いているのですが、弊社営業さんよりこんなオーダーを受けることが良くあります。
「とりあえず同行して。マーケティングのこととか喋って」。
・・・がっ、がんばります(汗)
毎回背中に変な汗かきながら、お話させて頂くのですが、本日は各店舗の責任者の方々が集まっての会議。結構重要な場です。今後の各店舗におけるマーケティング戦略・営業戦略を検討する上で、何か参考になるお話を伺いたいとのことでした。
具体的なお話は書けないのですが、こちらの業界は「人口減少・高齢化」の影響をモロに受けるビジネスをされているため、「リーサス」を使いながらクライアントの商圏分析や先日当ブログでご紹介した「札幌競馬場」に関する分析ネタ等をご紹介してみました。
<参考ページ>
札幌市の観光データを「地域経済分析システム(RESAS(リーサス))」で見ると・・・
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/04/resas_25.html
当初は、「そんな小難しいこといらん!」と言われるかなと思ったのですが、予想以上に興味深く見ていただき、
「じゃ、このエリアの人の動きも見せて!」
「あとで、自分でも調べてみます!」 など、とても好評でした。
実はその前日も他のクライアントでGoogle Analyticsとリーサスの活用方法について座学の講義をさせて頂いたのですが、こちらも予定時間をオーバーするほど熱心に聞いていただけました。
この勉強会を通じて感じたことがあります。
正確に言うと「以前から感じていること」なのですが、改めて強く思ったので今回書きます。
<「地方の企業は、もっとマーケティングデータ(特にオープンデータ)を活用すべき」>
本州の企業と異なり、道内企業のマーケティング予算は決して多くありません。そのため、個人の勘や限られた経験則だけに頼ったプロモーションで大ハズレ・・・なんてケースをよく耳にします。そんな残念なケースを極力避けるためにも、しっかりとターゲットに関する基本的なスタディを行い、基礎知識をつけることは有益だと思うのです。そのひとつの方策として、無料で利用出来る「リーサス」のようなシステムの使い方を覚えることはとても大切だと感じています。ただ、日常的にしっかりとデータ分析を行うような道内企業はそれほど多くありません。そのため、「リーサス」のような比較的簡単なシステムも、第一印象で「・・・やったことないし、これ・・・出来ない」といった感じで敬遠してしまうケースが多いのかなと。「Google Analytics」なんて、いまの時代、使いこなして当然と思いますが、こちらも「食わず嫌い」というか「使わず嫌い」が結構多いです。
<札幌のマーケティング関連企業が行うべきこと>
そんな素地がちょっと強い北海道だからこそ、我々のような企業がクライアント企業に対しデータ活用の仕方や実技含めて、積極的にレクチャーすべきだと思います。「いや、それはノウハウだからね。飯の種だからね」
こういった声も伺うことはありますが、長期的に見れば、クライアントサイドのデータリテラシーが上がればそれだけ「データ」という共通語で話しやすくなります。結果的には、無駄な作業も減るので、我々自身の実入りも増えるのでは? と思うのです。
ちょっと話が脇道にそれてしまいましたが、「地方創生」の流れからの「ビックデータ活用」が進む本年度。こういった啓蒙活動も道内で出来ればと考えています。
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