2015年11月6日金曜日

「日本版DMO」設立が地方自治体でプチブレイク?~地方創生先行型の交付対象事業

 本ブログで一番検索されている「日本版DMO」。
先日(2015年10月27日)、「まち・ひと・しごと創生本部」から発表された
「地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金(地方創生先行型)」の交付決定対象事業を見ると、「DMO」がプチブレイクしているのがわかります。


https://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/


 今回交付されたのは、全国で合計710件ですが、そのうち、「DMO」は44事業が交付対象となっているのは驚きです。

 また、興味深いのは、各事業概要を見ると「これから(DMO設立の)準備/検討を行う」といった記載が多い点です。他の施策になると、もう少し具体的なファクト(地元産業の育成等)を伴ったものが多い気がするのですが、「DMO」と書けばそのあたりがショートカット出来そうな・・・気のせいでしたらすいません(笑)

DMOの先駆的事例


 下記は創生本部から発表された資料のうち、「DMOの先駆的事例」として記載されていたものの抜粋です。これらの取り組みも含め、「DMO」と名がつくものは比較的交付金額が大きいことも特徴的かなと思います。 

洞爺湖有珠山ジオパーク資源を活用したDMO観光地域づくりの連携事業

・交付予定額:94,384千円
・地方公共団体:名北海道洞爺湖町、豊浦町、壮瞥町
・事業概要:
洞爺湖有珠山ジオパークを構成する3町が連携し、増加している外国人観光客のニーズをとらえて雇用創出に結びつけるため、情報発信の連携、受入態勢や安全管理体制の整備等を通じたジオパークによる誘客を進めるとともに、観光を総合的にマネジメントするDMOの立ち上げに向けた準備を行う。


山陰版DMO広域観光推進事業

・交付予定額:10,000千円
・地方公共団体:鳥取県、島根県
・事業概要:
~日本版DMOの設立を目指した隣接2県の広域連携~
山陰両県が一体となり、「観光地経営」の視点に立った山陰版DMOの設立に向け、DMOの機能・規模等の検討、外国人観光客の動態調査等を踏まえた山陰広域の周遊ルートの検討を行う。


せとうち観光(せとうちDMO)推進事業

・交付予定額:174,175千円
・地方公共団体:広島県
・事業概要:
~日本版DMOの設立を目指した7県の広域連携~
平成25年4月に立ち上げ、瀬戸内7県(山口県、広島県、岡山県、兵庫県、香川県、愛媛県、徳島県)で構成する瀬戸内ブランド推進連合を、平成28年4月を目途に瀬戸内エリアのDMOとしてエリア全体を俯瞰してマネジメントできる組織「一般社団法人せとうち観光推進機構」へ発展改組するため、全体戦略策定などの円滑な移行に向けた推進体制を整備するとともに、受入環境の整備や滞在型コンテンツの充実などのインバウンド対策を行い、広域観光周遊ルートの形成を行う。


<DMO参考ページ>
次の地方創生キーワードはこれ!「日本版BIDを含むエリアマネジメント」とは?http://sapporomkt.blogspot.jp/2016/07/bid.html



地方創生の新たなキーワード「日本版DMO」って知ってる?

http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/06/dmo.html

世界のDMO~「アルベルゴ・ディフーゾ」って知ってる?
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/09/dmo_12.html

イタリア発のDMO~「チッタスロー」運動ってご存知?
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/09/dmo_13.html

日本版DMO~「美しい村連合」について調べてみた。
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/09/dmo.html

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