2015年3月23日月曜日

オススメしたい「シングルソースデータベース(SSDB)」について

 先日アップした以下エントリー、アクセス解析を見ると意外にじっくり見られていたようなので、今回は自分が知っているシングルソースデータベース(SSDB)まとめ的な内容について書きます。
 個人的には、特にローカルエリアにおけるマーケティングプランナーさんには是非先陣切って社内導入に動いてほしい仕組みです。

北海道のマーケッター必見!道内広告会社でも出来る「プロファイリング分析」 http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/03/blog-post_21.html

※SSDBとは:
 特定の調査モニターに対し生活価値観やライフスタイル/メディア特性等に関する調査を数百問規模で実施し、特定のセグメント(○○○を所有している20代男性 等)で詳細な分析を可能とするマーケティングデータベース。

1.ぺるそね


 先日紹介した「株式会社コプロシステム」のSSDBです。詳細は前回エントリーをご覧頂きたいのですが、メリットを一言で言うと「安くて使いやすい!」ってことでしょうか。
 1ヶ月1万円以内で済むので、個人ベースでも導入出来ますしね。

 2.mif 生活者市場予測システム

 シンクタンク会社の株式会社三菱総合研究所 事業予測総合センターが提供するSSDBです。


 https://mif.mri.co.jp/

 <メリット>
 ・全国で30,000サンプルを対象に生活価値観やメディア接触などを聴取。北海道居住者でも1,000サンプル以上セグメントが可能。
 ・「ぺるそね」では不可だった3セグメント以上のクロス集計が可能。性年代別クロスとか楽勝です。
 ・俗に言う「全クロス(性年代×全聴取質問のクロス集計)」も「バッチ処理」で出力可能。
 ・複数年にまたがる時系列分析も可能。しかも早いっ!。結構システム負荷がかかる仕組みなのに、さすが三菱総研!
 ・ちゃんと毎年調査を行っている(2015年6月で5回目)。

 <デメリット>
 ・「ぺるそね」に比べ、ちょっと高い。「単年度調査」利用で30万円/年。この仕組みのウリは「時系列調査」集計なのですが、こちらは50万円/年。それでもこれだけの質問ボリュームとシステムのケイパビリティを踏まえると、破格に安いと思います。
 ・質問項目がちょっと学術的過ぎて、実際のマーケティングプランニングでどうやって使うの?なものもあり。
  このあたりは商品ブランドまで細かく聴取している「ぺるそね」に一日の長アリか。
 ・回答モニターの居住地点をマップ上にプロットする「マップ集計」。期待していたけど、「道内」や「札幌市内」でプロットした感じでは「使えないなぁ?」と思ってしまった。プロットする数が少ないと利用価値が見出しにくい。多くても、メッシュ統計のように見せないとゴチャゴチャしてダメかなぁ。

 

<オススメしたい使い方>
・特定の企業/商品ブランドの認知や好意は全く聴取していません。これは意図的に設計しているそうです。
 というのも、この「mifパネル」に対し、追加で個別調査を聴取し、回答結果を紐付けることが出来ます。もちろん、クロス集計にも適用できるので、「○○○ブランド好きのプロファイリング分析」なんかも簡単に出来るのです。
・上記個別調査の紐付けですが、「百万円単位は必要かなぁ」と思いきや、最低30万円ぐらいで出来るとのこと。こうなると、下手に自社でアドホック調査を繰り返すより、(分析課題によっては)この仕組みを活用したほうがかなり低い投資コストで独自SSDBを構築することができますよ。



 


 3.ACR(Audience and Consumer Report)

 視聴率調査でも有名な株式会社ビデオリサーチが提供するSSDB。ホームページに掲載されているイラスト画像については・・・見なかったことにしましょう(笑)
某代理店に所属していた際にはとてもお世話になった仕組みですが、4年ほど前の経験なので、今は随分変わっているかもしれません。


 
http://www.videor.co.jp/solution/ad-plan/acr/index01.htm

<メリット>
・「生活価値観やライフスタイル」系と、「メディア接触」系質問について広範に聴取。特に後者が手厚い。
・メディアは「媒体の種類」だけではなく、「新聞・雑誌の名称」まで押さえている。
・札幌も850ss囲っているので、一定の分析までなら使えそう。
・「ビデオリサーチ」自体がしっかりしているので、サービスの継続性(毎年実査やることも含めて)についても安心出来る。

<デメリット>
・サービスを外販しているものの、結構高い(営業さんは交渉の余地ありとおっしゃってましたが・・・)
・ちょっとメディア系質問に偏り過ぎ。サイコグラフィック色の強い分析では使えない場合もあるかも。


 他にも幾つかフィジビリティしたSSDBはありますが、基本、「ぺるそね」か「mif」かなぁと思っています。札幌界隈の広告会社にいらっしゃる方で導入経験がある方がいらっしゃいましたら、是非教えてくださいm(_ _)m

2015年3月21日土曜日

北海道のマーケッター必見!道内広告会社でも出来る「プロファイリング分析」

 タイトルの「道内の広告会社でも」という部分にイラッとされたらすいません。
とはいえ、実際、「ターゲットのプロファイルデータがないので、仕方なく裏付けの薄いポエムなプランを作らざるを得ない」ケースって結構あると考えています。

 特に北海道の場合、プロモーション予算が限られているので、自動的にアドホックな調査に費用が掛けられないケースが多くなると思います。

 そうなると、調査費をかけずに既存のシングルソースデータベース(SSDB※)を活用し、可能な範囲でプロファイリング分析を行いたくなりますよね。

※SSDBとは:
 特定の調査モニターに対し生活価値観やライフスタイル/メディア特性等に関する調査を数百問規模で実施し、特定のセグメント(○○○を所有している20代男性 等)で詳細な分析を可能とするマーケティングデータベース。



 自分が東京の広告代理店に勤務していた際は、社内に国内有数のSSDBがあり、アドホック調査をせずともターゲットのインサイトを把握することが出来ました。
ただ、このような仕組みを実際に構築・運用するとなると、数億円規模の投資が必要になります。電通や博報堂さん・ADKさん以外の企業規模で自前のSSDBを持つのはかなり難しいのではないでしょうか。予算が限られている道内広告会社ではさらにこの傾向は強いものと思われます。


 自分も道内広告会社に復帰してから「SSDB無いのは辛いなぁ~。汐留はいろんな仕組みが準備されていて、恵まれてたなぁ・・・」と思っていましたが、ある日思いついたんですよ。





「無ければ、(擬似的に)作っちゃえばいい!」って。 



 もちろん、自分で構築出来るわけがないので、「ASPサービスで借りて、北海道居住者でセグメント切れば、擬似的な北海道SSDBが出来るんじゃない?」かと。

 大したことないと思われるかもしれませんが、これも立派な「マーケティングアイディア」だと、僕は考えています。



<とりあえず「ぺるそね」がオススメ!>

国内でSSDBを提供している会社さんは幾つかあるのですが、金額感も踏まえて、一番現実的なのは「ぺるそね」かなと思っています。

http://www.perso-net.jp/


 当サービスは、マーケティングに関するシステムを提供している「株式会社コプロシステム」が運用しているSSDBのASPです。


<「ぺるそね」を活用してどんなアウトプットが作れるか?>

細かな能書きは下記に記載しますので、とりあえずどんなアウトプットが作れるようになるか、サンプルをslideshareにアップしておきました。

「シングルソースデータベース」によるターゲットプロファイル分析事例
http://www.slideshare.net/KazuyaOda/ss-46102052

http://www.slideshare.net/KazuyaOda/ss-46102052


結果を一言で言いますと、
「北海道に居住するゴディバ好きは、(ロイズ好きに比べて)見栄っ張り」です。
ゴディバ好きの方、すいません・・・m(_ _)m


僕が感じていメリット/デメリットは以下の通りです。

<メリット>

・月額:9,800円!(年間契約だと8,000円/月)
・全国で30,000サンプルを回収。「北海道居住者」でセグメントを切っても1,000サンプル以上確保出来ます
・多くの商品ブランドについて「認知/好意/保有」を細かく聴取している
・UIがわかりやすい。同様のシステム未経験者でも1時間あれば使いこなせると思います
・結構動作が速い。20問以上のクロス集計アウトプットでもストレス無くデータを吐き出してくれる。


<デメリット>

・最新データは2013年8月調査。昨年、何度か問い合わせたのですが、次回実施時期は未定の模様(昨年12月ぐらいに電話確認)
・比較できるセグメントは2カテゴリーのみ。たとえば、「1カテ目:ゴディバ好き」「2カテ目:ロイズ好き」といった集計データしか出せません。
「性別×10代刻み」といったものはアウトプット出来ないんですよね。
・複数年におよぶ調査データがあるものの、時系列集計は不可。


 以前、インターネットリサーチ会社でサービス企画を担当していたこともあるのですが、複数セグメントや時系列集計等、開発費がかかる仕様は搭載していません。その分、個人ベースでも導入出来るサービスに仕上がったかな・・・といった感じですね。

 やや不満はあるものの、この価格感であればプロモーション予算が限られる道内広告代理店でも十分導入出来る範囲だと思います。下手にプロファイル調査用にアドホック調査を行うよりも支出は低減され、利益率は改善出来ますので、現場の方だけではなく、経営サイドの方も導入を検討すべきサービスだと思われます。

2015年3月19日木曜日

ディズニーリゾートで一番つぶやかれているTweetネタを調べてみた。

 もうね、深夜残業続きで気持ちが折れましたよ。ポッキリと。
こうなったら、どこぞのリゾートにでも飛んで現実逃避するしかないですよ。

そうだなー、どこに行こうかなー・・・。

やっぱりディズニーリゾートだっ!!

 ・・・そんな夢想しても、お金も時間も無いので、気分だけもリゾート気分に浸るため、「平日からディズニーで遊んでいる人たちのTwitter」を眺めることにしました。
えっ?ちょっと言葉にトゲがあります? 気のせいですよ、木の精。



<やったこと>

・2015年3月18日(水)に千葉県にある「東京ディズニーリゾート」エリア内にて発話されたTwitterのつぶやきを2,000件ほど収集。
・RTやハッシュタグなど、不要な情報を除外してテキストマイニングを実施。
※四角形で範囲指定する必要があるので、ちょっぴりはみ出てるのはご容赦ください。
 だいたい「ディズニーランド」と「ディズニーシー」エリアはカバーしていると思います。
※BoundingBoxやTwitter APIのたたき方は、下記エントリーをご覧ください。
北海道エリアでつぶやかれているTwitterデータをタダで取得するのだ!





















<結果:名詞での単語出現回数ランキング>

形態素解析にかけて、単語の出現頻度をカウントしました。
うーん、何かが出てくるのかなぁ。「スプラッシュマウンテン」「センターオブジアース」「シンデレラ城」、あっ、「モンスターズインク」かなぁ・・・と思っていましたが・・・。












うん?「タップ」?「モンスト」? そんなアトラクション、あったっけ?
「ディズニーリゾート」でのつぶやきなのに、「ディズニー」がやけに少ないなぁ。


<結果:共起(きょうき)出現回数ランキング>

単語に引き続き、「単語の組み合わせ」である共起の出現回数を見ても・・・。
「モンスト+マルチする」がトップ。「世界+亀の甲上級」なども頻出しています。
試しに原文を確認すると、こんな感じでした。












ラック90以上
モンストでマルチしない?
「世界2500万より亀の甲?(上級)」
↑このURLをタップすると、タップした人達同士で一緒にマルチプレイができるよ!


誰でもどうぞ!
モンストでマルチしない?
「世界2500万より亀の甲?(上級)」
↑このURLをタップすると、タップした人達同士で一緒にマルチプレイができるよ!

モンストでマルチしない?
「カリエンテの火口(火口の竜)」
↑このURLをタップすると、タップした人達同士で一緒にマルチプレイができるよ!




<結論>

ディズニーリゾートを訪れる方は、アトラクションで遊ばずに「モンスト」ばかりやってます!!


・・・嘘です(笑) おそらく、待ち時間の間に手持ち無沙汰で「モンスターストライク」をプレイしていると思われますが、ここまで特定タイトルに関するつぶやきが上位にあがるのは意外でした(「カリエンテの火口」もモンスト関連ワードです)

 今度は北海道が誇る人気球団、「日本ハムファイターズ」開幕戦のつぶやき収集を狙って札幌ドームあたりで網はってみます。



2015年3月17日火曜日

北海道新幹線イベント「食と観光ビジネス交流会」に行ってきた。

 本日、北洋銀行さん主催による北海道新幹線イベント「食と観光ビジネス交流会」に行ってきました。
















 皆さんご存知のとおり、2016年3月に新青森・新函館北斗間の開業が予定されていますが、来年度を迎えるにあたり、徐々にボルテージが上がっている感があります。
もちろん、新幹線だけではなく、最近話題の「地方創生」にもつながっていくお話でもあります。そのため、注目度も高かったようでして、会場は椅子が足りないぐらい盛況でした。

 当イベントでは、函館・青森界隈で地域観光の発展に志のある女性が集ったグループである「まぐろ女子会」の方を招いてトークセッションを行いました。新幹線開通に伴い、青森と北海道の連携をどのように行っていくかを模索するため、彼女達をロールモデルとして、どのような取組みを行っているか話を聞く場となりました。


 具体的にはこんな話だったかと思います。

・とにかく、「やってみる!」の精神で志のある女性達が集まり、地域の観光資源を熱意を持って旅行客に紹介する。
・お役所とは連携しながらも、補助金だけに頼らない自立的なアクションを起こし続ける。
・そういった取り組みを続けると、人の輪が出来てメディアにも紹介され認知が拡大する。
・とはいえ、ノリや雰囲気だけでは続かないので、「ミッション」や「コアバリュー」等を規定する予定。



 有志が集まっての地域起こしですので、当然、様々な課題(「まぐろ女子会」が生み出した商品やサービスに対し、どのように生活者に共感してもらうか等)はありそうだなと感じましたが、まずは「アクション起こす!」という気概はとても共感出来ました。

 今後、弊社活動の中でも何がしかご縁が持てればなぁと思っています。

2015年3月15日日曜日

札幌の高校生におけるSNSやGPS利用実態をリサーチしてみた。

 当ブログで何度か紹介していますが、弊社社会貢献活動の一環として「インターネット利用に伴うネットリスク啓蒙講座」を行っています。
今年も来月に大学で2校、高校で1校分実施が決まっています。

 ただ、講座だけやるのはつまらないので、「受講によりどれだけ啓蒙意識が醸成出来たか」も受講対象の学生さんに調査することで、その効果検証をしっかり行うよう心がけています。

 今回は、昨年札幌の高校生に行った調査データを一部抜粋してご紹介します。
※データの掲載/公開については、学校さんより「むしろどんどん紹介して」とご了承頂いております。

 なお、当講師は弊社マーケティングプランナーの相沢直人と分担したのですが、全部で7回分を2日間でやりきったのでだいぶ疲れました^^;

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■調査目的
1.学生に対し、「SNS/IMの使用実態」や俗にいう「バカッター行為」につながるような使用実態について、WEBベースのアンケートを実施<事前調査>。
2.「後悔しないインターネットの使い方講座」実施後、同じコマ内にて事前調査とほぼ同じ内容の  「事後調査」をWEBのアンケートにて聴取<事後調査>。
3.「事前調査」と「事後調査」の比較分析を行い、今回の施策がどの程度効果があったのかを検証した。  
※なお、今回講座の効果幅を定量的に判断するために、2014年4月に札幌近郊の大学で大学1年生向けに実施した同内容の  講座で検証した事前/事後分析データとの比較も行った。

■調査期間
・「事前調査」
 2014年11月12日(水)~14日(金)

・「事後調査」
 2014年11月19日(水)~20日(木)

■実施機関
・「講座内容設計及び実施」「調査設計及び分析」:株式会社インサイト(資料作成協力:株式会社ピィクス)

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以下、結果の一部ご紹介です。グラフはクリックすると拡大表示されます。

SNS/IMの登録サービス(事後:男女別)

登録しているSNS/IMサービスで最も多かったのは、「LINE」でほぼ100%に近い。次いで「Twitter」「KakaoTalk」の順。女性では、男性に比べ、特に「Instagram」が高い。男性は「Mobage」など、ゲーム系が高い。















「インターネットリスク」に関する意識

「インターネットのリスク」について、事後調査の理解度が33.7%も向上した。今回の講義において、実際の事例を中心に説明したことも、理解度向上に結びついたものと思われる。
また、本年4月に行った札幌近郊の大学1年生調査(以降「大学調査」)と比べると理解度アップが大幅に上回ったことがわかる。



















ガラケー・スマートフォン設定や使い方の見直し意識

「ガラケー・スマートフォン設定や使い方の見直し意識」も、事後調査で24.9%も伸長。 講義内で失敗されたユーザーの実例を挙げて説明したこともあり、実感をもって聞いてもらえたことが うかがえる。こちらも「大学調査」よりも、大幅に高い効果を上げることが出来た。


















「GPS(位置情報)」機能の有効化状況

携帯電話やスマートフォンの「GPS(位置情報)」機能を有効化しているか聴取したところ、「意図的に常に有効化している」のは男性が多く、「設定方法はわからないが、常に無効化している」のは女性が多い。























携帯電話やスマートフォンの「GPS(位置情報)」機能を有効化している理由

「GPS(位置情報)」を有効化している理由は、「特に理由はなく、なんとなく有効化している」が最も多い。





















 他にもいろいろ聴取したのですが、今回はこれぐらいで。
想定はしていたものの、学生のLINE使用率がほぼ100%だったのは驚きでした。また、大学1年生にも同様のリサーチを行いましたが、使用しているアプリの傾向が全然違うのも意外でしたね。

 また、今回から「スマホの位置情報(GPS)」も調べることにしたのですが、結構、無意識にオンにしている学生が多いこと。ただ、FacebookやTwitterの公式サービス経由であればネットに公開しても位置情報は消去されるので、必要以上に心配することもないのですが。

 まだ実施時期は未定ですが、某市の教育委員会さんや専門学校さんからもご相談を頂いており、スケジュールがやや詰まってきましたので、ご興味ありましたらお早めにお声掛けください(時期は、ご・ご・ご相談させてください(震え声))

2015年3月13日金曜日

(創生本部に直接聞いてみた)「地域経済分析システム」について

 過去、何度かにわけて「地方人口ビジョン」における「人口動向分析・将来人口推計方法」等について触れてきました。

 で、思ったのですよ。

「これ、各自治体担当者の方がやるとしたら、かなりの作業負荷になるのでは・・・」と。
 僕もまだ勉強途中なのですが、都道府県と地方自治体ベースではデータの引用部分が異なっていたり、データ整形に時間がかかるプロセスがありそうです。
 普段からこのような作業ばかりやっている我々のような会社ならいざ知らず、お役所の方々はどの程度まで掘り下げて分析するかといった点も迷うような気がします。

 ・・・といった点も既に予見されているのかは知りませんが、「まち・ひと・しごと創生本部では、既にこのようなシステムを準備しています。

<地域経済分析システム>
このシステムは、地域経済に関連する様々なビッグデータから、都道府県・市町村の産
業や企業の実態、観光客の流れ、人口の現状と将来等を、わかりやすく「見える化」す
るシステムです。(資料より引用)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/souseikaigi/dai2/siryou4.pdf





















 資料をざらっと俯瞰すると、各自治体に求められる「地方人口ビジョン策定」に必要な「1.人口の現状分析」「2.人口の将来展望」フェーズは結構カバー出来そうです。
おそらく、大体求められる要件は満たしているのでマニュアルで頑張らなくても大丈夫かもしれません。
ただ、自分は職業柄、分析要件がどのような意図で作られているのかを把握したいので、システムでもマニュアルでも出来るようになれればと考えています。

 その他に公開されている資料も再度確認したので、大体理解したつもりですが、やっぱり気になったので、「まち・ひと・しごと創生本部事務局」に直接電話して聞いてみました。
エリート官僚さんの集まりなので、「理由もなく怒られるかなぁ・・・」と不安でしたが、とても優しく答えてくれました(笑)

Q→僕、A→エリートさんです(笑)





Q1.このシステムは、自治体関係者等、一部の限られた人しか使えないのですか?
A1.今年の4月から、民間企業も含めて一般の方でも使えますよ。

Q2.えっ、マジですか!全機能使えるのですか?
A2.「産業マップ」等、その地域の特定企業の名称が把握できる機能は、自治体関係者しか使えません。この内容が諸外国にも見れてしまうと、日本の競争力が低下する恐れがあるので。

Q3.それでもかなりの機能が公開されるのですね。素朴な疑問ですが、どうしてこれほどお金や手間をかけて仕組みを公開する方針にしたのですか?
A3.確かに、当システムは今回の「地方創生」の一助として作られていますが、そもそも日本の人口が減少することについて、一般生活者の方にももっと関心を持ってもらいたいと考えています。当システムを活用し、色々な分析を行う事で、国民レベルから様々なアイディアが創出されることを期待しています。


 




















 電話する前はちょっとビビッちゃってましたが、実際に聞いてみるといろいろ勉強になるものですね。また新しい情報が入りましたら随時ブログにアップさせて頂きます。

2015年3月12日木曜日

地方人口ビジョン「年齢3区分別の人口データ」分析+追記(地方創生)

(2015年3月12日(木)追記)
次回エントリーで書こうと思っていた作業プロセス、意外に短い文章量で済んだので、3として追記しました。


 前回は、「地方創生」の「地方版総合戦略策定」における「人口動向分析・将来人口推計」を行うにあたり、データの引用元や整理の仕方について記載しました。
まだご覧になっていない方は、ざっくりでも結構ですのでご一読されると、以降の理解もしやすいかと思います。

(地方創生)「地方人口ビジョン」に関する人口動向分析・将来人口推計方法
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/03/blog-post_7.html


1.「年齢3区分別の人口データ」を準備する。

前回のエントリー通りデータを引用していれば「年齢3区分別の人口データ」をそのままコピー出来ると思います。
ちなみに、あまり聞き慣れない「年齢3区分別」ですが、以下3つの年齢幅となっています。

・年少人口:0~14歳

 →こちらは見たままですね。中学校を卒業するまでの、日本国内で行われている生産活動に関与しない年齢帯です。

・生産年齢人口:15~64歳
 →日本国内の生産活動に従事しうる年齢帯です。道内では1995年の394万人をピークとして、国勢調査の都度、減少傾向にあります。

・老年人口:65歳以上
 →こちらも見たまんまです。道内では2010年に136万人となっており、年少人口66万人の2倍になっています。


2.「年齢3区分別の人口データ」をグラフに追記する。

上記1で集めたデータを前回エントリーで作ったグラフに追記します。
データ引用元は前回エントリーで記載したものと同じです。
ちなみに、今回は「手引書」にならって人口の単位を「万人」にしました。1995年のクロスっぷりが凄いですね・・・。



















3.出生・死亡数、転入・転出数の推移データを準備する。

まず、道内における「出生・死亡数」の時系列データをもってきましょう。

平成24年北海道保健統計年報
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/sum/hoso/hotou/hotou01/nenpou24.htm





















  こちらの「4.保健→○人口動態→第1表 人口動態総覧、年次別」にあります。
「手引書」の「出生・死亡数」グラフが1960年からになっているのでそれに倣いましょう。

 で、ここまでやって気がつきました。
手引書におけるグラフを見ると、「出生・死亡数、転入・転出数」いずれも1年毎データを使っているようですが、「総人口」は5年毎データを使用している模様です。確かに手引書では、1940~50年におけるグラフが直線に近いかたちになっているのですが、この時期は太平洋戦争終戦前後です。僕のグラフを1年刻みで見ると大きく人の動きがありますが、「手引書」ではないんですよね。

 職業柄、「総人口だけ5年刻みデータ」は気持ち悪かったので、以下から「北海道の人口(1年刻み)」を引用してきました。

 2-5   都道府県,男女別人口(エクセル:139KB)
http://www.stat.go.jp/data/chouki/02.htm

 ということで、完成形です!!
















   次回は、「総人口に与えてきた自然増減と社会増減の影響」グラフの作成手順をなぞってみます。