2015年4月29日水曜日

札幌市の自治体パワーを「地域経済分析システム」で検証〜経済活動等編

 前回に引き続き、「札幌市の自治体パワー」を「地域経済分析システム(RESAS:リーサス)」で調べてみます。

札幌市の自治体パワーを「地域経済分析システム」で検証〜経済構造編http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/04/blog-post_26.html

(追記)
「resas 見れない」といったキーワードで検索されている方へ。

RESASはクローム(Chrome)でしか正しく見れません。
Firefoxだと途中までは表示されますが、集計アウトプットは出力されないので、必ずChromeを使ってください。
ちなみに、Linux環境で「Chromium(クロミウム)」を使用されている方もいるかもしれませんが、こちらも途中までしか表示されません。Linux環境でもChromeブラウザがありますので別途インストールしてください。



 今回取り上げるメニューは以下の通りです。

<企業活動>

5.創業比率
6.黒字赤字企業比率
7.従業者数(事業所単位)

<労働環境>
8.有効求人倍率
9.一人当たり賃金

<地方財政>
10.一人当たり地方税
11.一人当たり市町村民税法人分
12.一人当たり固定資産税

もうね、てんこ盛りですよw
サクっと紹介しますね。


 まずは、「創業比率」です。こちらの機能だけ、データソースに気をつけてください。
というのも、こちらは「企業統計調査」と「経済センサス調査」をデータソースとしていますが、平成21年(2009年)経済センサス調査より新規事業所の定義を変更しているため、以前の数値と単純比較は出来ない状態になっています。諸々、ミスリードするのもおっかないため、基本的にはグラフ一番右側のデータ(2009〜2012年)だけを見るのがよろしいかと思います。

 ちなみに、当機能でも5自治体を比較することが可能ですが、ワチャワチャして見づらいため、思い入れの深い北見市・網走市をベンチマークに入れています(以降も同様です)
うっ!北見、網走に負けています!頑張れっ!


 続いては「黒字赤字企業比率」です。こちらは見たままですね。
上段から「札幌市」「北海道平均」「全国平均」「北見市」「網走市」です。
北見市、全国平均より勝ってますよ!^^


 こちらは「従業者数(事業所単位)」です。こうやって札幌市と比較すると、地方都市の規模感がはっきりわかってきますね。



 次に「有効求人倍率」推移です。こちらは都道府県ベースのみとなっています。
以前、ハローワークデータを元に手作業で作ったことがあるのですが、元データの整備で手間取り、グラフ化に1時間ぐらいかかった記憶があります。いやー、便利だなぁ・・・。


 こちらは、「一人当たり賃金」です。前述グラフ同様、東京都を入れてみましたが、ここまで違うもんなのか・・・(涙)


 だんだんデータを見て切なくなってきましたが、もうちょっとだけ続けますw
 グラフ上段が「一人当たり地方税」、下段が「一人当たり市町村民税法人分」です。

<用語定義(マニュアルから引用)>
1.「一人当たり地方税」とは、人口一人当たりの道府県税又は市町村税をいう。

・都道府県税
普通税(道府県民税、事業税、地方消費税、不動産取得税、自動車税、道府県たばこ税など)、目的税
・市町村税
普通税(市町村民税、固定資産税、軽自動車税、市町村たばこ税など)、目的税


2.「一人当たり市町村民税法人分」とは、市町村内に住所を有する個人、あるいは市町村内に事務所などを有する法人などに課税される、人口一人当たりの法人税などのことをいう。




 最後に「一人当たり固定資産税」です。


 以上で「地域経済分析システム(RESAS:リーサス)」全機能紹介の終了です。
 標準的な機能だけの紹介でもこれだけのボリュームになりましたが、各機能においてローデータもダウンロード可能なため、その気になればかなり細かい分析も可能かと思います。

 今後は、特定自治体にフォーカスを当てて、リーサスで深堀り分析する事例等もご紹介出来ればと思っています。

<「地域経済分析システム」参考ページ>

小田一弥:
(速報!!)「地域経済分析システム(RESAS(リーサス))」がリリース!
 http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/04/resas.html

札幌市の人口データを「地域経済分析システム(RESAS(リーサス))」でゴニョゴニョしてみた。 http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/04/resas_23.html

札幌市の観光データを「地域経済分析システム(RESAS(リーサス))」で見ると・・・ http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/04/resas_25.html

札幌市の自治体パワーを「地域経済分析システム」で検証~経済構造編
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/04/blog-post_26.html

札幌市の自治体パワーを「地域経済分析システム」で検証~経済活動等編
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/04/blog-post_96.html


相沢直人:
地域経済分析システム RESAS(リーサス)が4月21日からスタートしました! http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/04/resas421.html

地域経済分析システムRESAS(リーサス)で小樽市を分析してみた! http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/04/resas.html

(続き)地域経済分析システムRESAS(リーサス)で小樽市を分析してみた!
http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/04/resas_26.html

2015年4月28日火曜日

札幌藻岩高校で全校生徒向け「ネットリスク講座」を実施。

 2015年4月24日(金)、弊社マーケティングプランナーの相沢直人とともに、札幌藻岩高校にて「ネットリスク啓蒙講座」を実施しました。昨年11月に同校新入学生向けに同様の講座を行った結果、思いのほかご満足頂き、今回も「是非!」とご要望頂いての実施です。


 



 ただ、前回のように8コマ分2日で実施すると小田も相沢も燃え尽きる恐れがあったので(笑)、今回は全校生徒約1,000人を体育館に集めていただき、1発でドーン!と実施の運びとなりました。

 1コマで過去1番多かったのが200名程度だったので、ちょっとしたミニコンサートみたいな光景でしたが、スクリーンサイズも大きかったので特に負担なく講義を進めることが出来ました。ほぼ全ての生徒さんが寝ずにしっかり聞いていたところは、さすが札幌随一の進学校さんですね。


 ちなみに、今回、講座実施前に「動画系SNSについても言及してください」と、生活指導の先生よりご依頼頂いたので、当該事象用のスライドを幾つか追加しました。




 本来であれば、スクリーンショットをそのまま掲載しようと思ったのですが、小学生が顔出ししていたり、「カップル動画」できわどい動画をアップしていたりで、大部分をモザイク処理せざるをえない状態でした。

 講座でお話するために、「MixChannel(ミックスチャネル)」や「TwitCasting(ツイキャス)」などをウォッチしたり、過去事例を調べたりしましたが、いやー、状況はかなり深刻ですね・・・。

 個人的には、上記のような動画系SNSは日本発のサービスとしてとても期待したいですし、新しいコミュニケーションの使い方もポテンシャルが高いと思っています。とはいえ、このままだと、「コンプガチャ」で大きく躓いたソーシャルゲーム業界と同じような末路をたどるのでは・・・と心配なぐらいの状態です。

 過度な規制はサービスをつまらなくするので避けるべきですが、国の指導が入る前にサービス提供側が自主的にレギュレーション作りを進めてもらいたいものです。


<参考エントリー>
今年は2校同時開催!インサイトによる「ネットリスク講座」。
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/04/2.html

札幌の学生向けに「ネットリスク啓蒙講座」を根性でやりきった!
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/02/2014.html

2015年4月27日月曜日

「ミラサポ」の「施策マップ」が中小企業施策調べで結構便利。

 「地域経済分析システム(RESAS(リーサス))」ネタが続いたので、毛色の違ったものをご紹介です。中小企業庁が運営するポータルサイト「ミラサポ」にある「施策マップ」が中小企業の施策調べで結構便利ですよって話。


 当サービスですが、国・都道府県・市区町村の中小企業施策を比較・一覧できるコンテンツです。もちろん無料です。主なサービスは以下2本柱。

1.施策情報を一覧で見る
 国・都道府県・市区町村の支援施策情報を一覧可能。

 一応、検索からアウトプット出力までスクリーンショットを貼っておきますが、どなたでもラクに操作できると思います。




 こちらがアウトプット画面。「分野」で選択した分野毎に各施策が列記されます。



2.施策情報を比較する
 国・都道府県・市区町村の施策を目的や分野、必要金額等に応じて検索、支援施策情報の比較が可能。




アウトプットは以下となります。見切れていますが、ボトム部分に残り23件の事例がスクロールで表示されるようになっています。






 どちらも操作マニュアル的なページが容易されており、わかりやすく解説されていますが、特に読まなくても初見で使いこなせると思います。

 丁度先週、夜中の1時に地方施策を調べる作業を泣く泣くやっていたのですが、その時知っていたら、もうちょっと早く帰れたかも(T。T)

2015年4月26日日曜日

札幌市の自治体パワーを「地域経済分析システム」で検証〜経済構造編

 2015年4月21日(火)に公開されてから話題になっている「地域経済分析システム(RESAS(リーサス))」。

 分析メニューがかなり広範なため、日常的にデータ分析作業に接していない方は最初苦労するかも・・・的な声もありますが、当ブログと相沢直人ブログで徐々に実例含めてご紹介しますのでご参照頂けるとありがたいです。
※今後、都道府県ベースで当システムの説明会が予定されています。
 「まち・ひと・しごと創生本部」のHPも注意深くウォッチしてください。

※「人口マップ」「観光マップ」メニュー紹介は当エントリー下部のリンクからどうぞ。


<5月6日(水)追記>
自治体比較については、弊社マーケティングプランナーの相沢直人も書いています。
「小樽市 VS 函館市」で検証しているので、なかなか面白い結果になっています。

 地域経済分析システムRESAS(リーサス)の使い方~自治体比較マップ1/3(小樽市を例に)
http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/05/resas13.html


<5月8日(金)追記>
「resas 見れない」といったキーワードで検索されている方へ。
RESASはクローム(Chrome)でしか正しく見れません。
Firefoxだと途中までは表示されますが、集計アウトプットは出力されないので、必ずChromeを使ってください。
ちなみに、Linux環境で「Chromium(クロミウム)」を使用されている方もいるかもしれませんが、こちらも途中までしか表示されません。Linux環境でもChromeブラウザがありますので別途インストールしてください。

 

 さて、今回は「自治体比較マップ」メニューのご紹介です。
過去ご紹介した「人口マップ」「観光マップ」と比べ、かなりデータが多いので、2回に分けて掲載させて頂きますね。


 自治体比較マップでは、自らの自治体を以下4メニューから分析・把握することができます。様々な指標から、全国の自治体の中で、自らの自治体がどのような「立ち位置(ランキング)」にいるかを確認したり、ランキングを通じて他の自治体と比較することができます。

1.経済構造
 ・企業数
 ・事業所数
 ・製造品出荷額
 ・付加価値額(企業単位)
 ・労働生産性(企業単位)

2.企業活動
 ・創業比率
 ・黒字赤字企業比率
 ・従業者数(事業所単位)

3.労働環境
 ・有効求人倍率
 ・一人当たり賃金

4.地方財政
 ・一人当たり地方税
 ・一人当たり市町村民税法人分
 ・一人当たり固定資産税


 もうね、メニュー多すぎてスクリーンショットから見きれてますよ(笑)
それでは、 「1.経済構造」メニューのご紹介です!

 まずは、「企業数」マップ。「北海道札幌市」で選択してもこの画面になるのは、ちょっとだけ違和感。道内全自体体の描画をかけるのでマシンスペックが低いと時間がかかるかもしれません。

 デフォルトで表示される「全産業」ベースだと札幌市ばかりが目立つ感じになりますね。
ちなみに、当メニューのデータソースは「経済センサス調査」 「工業統計調査」となっていますが、最新でも2012年実施時になっているので、その点は鑑みてデータを見る必要があると思います。


 上記を「農業」だけでくくると下記のようになります。
 2009年(上段)と2012年(下段)を並べて見ましたが、道南エリア等の企業数が減少(薄い色になっている)していることがわかりますね。

<2009年 農業の企業数>

<2012年 農業の企業数>

 メッシュマップは見ていて楽しいのですが、やはり数字で見た方が現状理解はしやすいかも。
こちらは全産業ベースで札幌市の企業数推移を見たグラフです。 札幌市でもこれだけ減少しているのですね・・・。

 なお、「事業所数」でも同様のアウトプットを出力できますが 、大体傾向は同じなので割愛させていただきます。




続いて、「製造品出荷額等」データです。
当機能では、都道府県・市区町村単位で、製造業における製造品出荷額等を把握することができます。ちなみにデータソースの「工業統計調査」では「従業員数4人以上の事業所」を統計対象としています。

 上段が札幌市、下段が苫小牧市ですが、札幌市はやや減少していますね。

<札幌市における「製造品出荷額等」推移> 

<苫小牧市における「製造品出荷額等」推移>  


次は「付加価値額」です。
当機能では、都道府県・市区町村単位で、産業(大分類・中分類)別の 2012年の付加価値額を把握することができます。

  こちらも他のメニュー同様、自治体間比較が可能です。
ちょっと見づらいかもしれませんが、左側から順に「札幌市」「函館市」「旭川市」「室蘭市」「網走市」となっています。同一振興局内にある自治体で比較するといった使い方もできそうですね。
なお、比較対象自治体は最大5自治体までです。


 こちらは「労働生産性」です。
当機能では、都道府県・市区町村単位で、産業(大分類・中分類)別の2012年の労働生産性(付加価値額÷従業者数)を見ることができます。

 左から「札幌市」「北海道平均」「全国平均」です。


左から「札幌市」「北海道平均」「全国平均」「函館市」「小樽市」「旭川市」「室蘭市」「網走市」です。


読むの疲れました?(笑) 僕も疲れました^^;
次回は残りのメニューについてご紹介させていただきますね。

<「地域経済分析システム」参考ページ>
小田一弥:
(速報!!)「地域経済分析システム(RESAS(リーサス))」がリリース! http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/04/resas.html

札幌市の人口データを「地域経済分析システム(RESAS(リーサス))」でゴニョゴニョしてみた。 http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/04/resas_23.html

札幌市の観光データを「地域経済分析システム(RESAS(リーサス))」で見ると・・・ http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/04/resas_25.html


相沢直人:
地域経済分析システム RESAS(リーサス)が4月21日からスタートしました! http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/04/resas421.html

地域経済分析システムRESAS(リーサス)で小樽市を分析してみた! http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/04/resas.html

2015年4月25日土曜日

札幌市の観光データを「地域経済分析システム(RESAS(リーサス))」で見ると・・・

 ネット界隈で話題沸騰中の「地域経済分析システム(RESAS(リーサス))」。
当ブログでも過去2回紹介していますが、他のエントリーよりもアクセス数が多く、本当に皆さん注目しているのだなぁと実感しています。

(速報!!)「地域経済分析システム(RESAS(リーサス))」がリリース! http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/04/resas.html

札幌市の人口データを「地域経済分析システム(RESAS(リーサス))」でゴニョゴニョしてみた。 http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/04/resas_23.html


 当システム、自治体関係者を除く一般ユーザーは「人口マップ」「観光マップ」「自治体比較マップ」メニューが利用できます。今回は「観光マップ」メニューをご紹介しますが、以下用語の定義だけ先に。

・滞在人口:
 特定の地域(場所)に対し、2時間以上滞留した人の集積値のこと。
・流動人口:
 滞在人口と、特定の地域(場所)に対し2時間未満で滞留した人の集積値を加えたもの。

 どちらも短期で移動する人口のボリュームを表すものです。札幌界隈で当該機能の特徴をわかりやすく伝えるために、「平日/休日で人の流れが変わる場所」「短時間で人口が集まる場所」を念頭に置きながらエリアを検討した結果、「北大・札幌競馬場近郊」を選定しました。

 真ん中が北大、左側が札幌競馬場です。
札幌夏競馬は8〜9月開催で、他の競馬場含めメインレースは土日15時台に集中します。休日における人口メッシュを見ると赤くなっているのがわかりますね。

<メッシュ分析(流動人口):平日 2014年8月15時>

<メッシュ分析(流動人口):休日 2014年8月15時> 

 続いて、「札幌市中央区」に域外から流入してきた滞在人口をアウトプットする「From-to分析」。
上段が「都道府県」、下段が「市区町村」からですが・・・うーん、よくわかんね(笑)
うにょうにょアニメーションで動くので、それだけ楽しんで頂けると良いかと。



上記画面右下にある「グラフを表示」ボタンを押した結果です。こっちの方がわかりやすいですね。
「都道府県→札幌市中央区」への滞在人口を「平日/休日」で比較すると、「千葉県」からの流入が休日は半分程度になるのですね。成田空港からの航空便の影響でしょうか?



 続いては「滞在人口率」です。比率の定義は以下のとおりです。
 滞在人口率=滞在人口の合計 / 国勢調査の人口

画面右上で「北海道 札幌市中央区」を選択した後なのですが、何故か画面が切り替わらない・・・。他の画面にあった地図拡大ボタンもないので、おそらくこういう仕様なのでしょう。


 上記画面右下の「グラフを表示」ボタンを押すと、下記グラフがアウトプットされます。
うん、こっちのほうが見やすいですね。ちなみに、札幌市中央区でみると、1月〜12月にかけて綺麗に右上にグラフが推移するのも興味深いですね。


こちらは「時間別推移」。出勤時間(朝6〜9時台)にかけて平日と休日の流動人口がはっきりわかれるのも面白いですね。


 「観光マップ」メニューのご紹介は以上です。
 先日記載した「人口マップ」メニューの方もよろしければご覧ください。

札幌市の人口データを「地域経済分析システム(RESAS(リーサス))」でゴニョゴニョしてみた。 http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/04/resas_23.html

2015年4月23日木曜日

札幌市の人口データを「地域経済分析システム(RESAS(リーサス))」でゴニョゴニョしてみた。

 先日のエントリーで「リーサス」がリリースされた旨を記載しましたが、「僕、Chrome(クローム)入れてないんだよね・・・」的な、無邪気なご感想も頂きました。

(速報!!)「地域経済分析システム(RESAS(リーサス))」がリリース!
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/04/resas.html

<5月8日(金)追記>
「resas 見れない」といったキーワードで検索されている方へ。
RESASはクローム(Chrome)でしか正しく見れません。
Firefoxだと途中までは表示されますが、集計アウトプットは出力されないので、必ずChromeを使ってください。
ちなみに、Linux環境で「Chromium(クロミウム)」を使用されている方もいるかもしれませんが、こちらも途中までしか表示されません。Linux環境でもChromeブラウザがありますので別途インストールしてください。


細かい分析内容をどうこう記載する前に、ざらっと、アウトプット内容をご紹介させて頂きますね。
・・・とはいえ、これだけでも結構あるので、とりあえず、楽な気持ちで流し読みしてください。

 まずは、「札幌市」の人口推移グラフです。「総人口」「年少人口」「生産年齢人口」「老年人口」に分けてグラフ化されます。手作業だと国勢調査と国立社会保障人口問題研究所(社人研)のデータを別々に準備してつなげる必要があるのですが、いやー、楽ですね、ラク。
 

 続いて、上記の人口区分を時系列で人口増減グラフにしたもの。2020年以降、老年人口以外は減少の一途です・・・。


「出生数・死亡数」「転入数・転出数」をカテゴリー別にグラフ化したものです。
総人口は2040年まで推計値をひいてますが、あとは実態データなので将来分はグラフ化されません。


「自然増減」と「社会増減」の時系列グラフです。
・自然増減・・・当該エリア(この場合は札幌市)における出生・死亡の増減
・社会増減・・・当該エリア(この場合は札幌市)における転入・転出の増減


 上記の「自然増減・社会増減」を2次元で時系列にグラフ化したもの。こちらは普段グラフを見慣れていない方は、最初はとっつきにくいかもしれませんね。
縦軸が社会増減の大小、横軸が自然増減の大小です。1995年はどちらも増えていたのですが、2013年は社会増減はプラス(道内において札幌市に向かう人口集中)だったものの、自然増減は人口減少中 といった読み解きになります。


性別の人口と合計特殊出生率もあわせてグラフ化可能です。また、期間設定も可能です。


「人口の社会増減」を札幌市を基点としてアニメーション表示できます。
見た目は楽しいですが、実際、分析アウトプットとしては他の機能を使いますかね。


うん、やっぱりこっちの方が使いやすいですね。
札幌市は小樽市から吸い取ってるようですね。確かに小樽市は人口減少スピードが他の自治体より進んでいるため、この結果は合点がいきますね。



最後は人口推計です。各カテゴリーにわけて一発でアウトプットしてれます。




「人口マップ」メニュー関連でアウトプットできるものは以上です。
他にも「観光マップ」「自治体比較マップ」メニューも充実していますので、別途ご紹介いたしますね。

<2015年4月25日追記>
こちらは「観光マップ」データ版。
札幌市の観光データを「地域経済分析システム(RESAS(リーサス))」で見ると・・・ http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/04/resas_25.html  


弊社マーケティングコミュニケーション室のプランナー相沢直人も小樽市でやってみました。僕が人口増加中の札幌市で書いたものより、こっちの方が面白い(というか深刻)結果になっているのでご覧ください。
地域経済分析システムRESAS(リーサス)で小樽市を分析してみた! http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/04/resas.html