2016年7月18日月曜日

次の地方創生キーワードはこれ!「日本版BIDを含むエリアマネジメント」とは?

2016年6月30日に「まち・ひと・しごと創生本部」から「日本版BIDを含むエリアマネジメントの推進方策検討会」という「エリアマネジメント」に関するドキュメントが公開されました。


「日本版DMO」「日本版CCRC」に続く、「地方創生キーワード」になるのでしょうね。
結構な文章量のドキュメントなので、気になる部分だけ抜粋してみました。

「エリアマネジメント」「日本版BID/日本版TID」とは?


特定のエリアを単位に、民間が主体となって、まちづくりや地域経営(マネジメント)を積極的に行うという取り組み。

<エリアマネジメントで具体的に目指す事柄>・エリア内の良好な環境の形成
・エリアの魅力向上
・コミュニティ内における対話と協働の促進
・まちの個性の構築
・まちへの愛着と誇り(シビックプライド)の醸成
・社会関係資本(ソーシャルキャピタル)の形成 など

<エリアマネジメントの主要制度>
BID(Business Improvement District)
地理的に区画され多くの場合インナーシティに位置する地区で、不動産所有者や事業者から徴収される負担金により、その地区の維持管理、開発、プロモーションを行うもの。
BIDが提供するサービスは、通り、歩道、公園やオープンスペースの維持管理、治安の改善、マーケティング、施設改善、その他の開発である。

(1)海外でのBID事例
マンハッタンのグランドセントラル駅周辺エリア
→BID税の資金を活用し、治安回復と街のイメージ刷新を実現。

ブライアントパーク
→治安改善などによる不動産価格の向上。

(2)日本でのBID事例
・大阪市(大阪版BID制度)

大阪市エリアマネジメント活動促進制度(大阪版BID制度)を創設し、まちづくり資金を大阪市が徴収し、エリアマネジメント団体に交付する仕組みを制度化した。

・横浜市(横浜市エリアマネジメント計画)

・北海道倶知安町(平成23年度から研究会を発足)



TID(Tourism Improvement District)
BIDの旅行関連事業者版。宿泊事業者における宿泊収入からTID資金を拠出させ、地元エリアの観光関連ビジネスの促進を図る仕組み。日本の地方創生でも主要施策のひとつとして注目されている「DMO」の資金としても活用されている。


地方創生に関する他のエントリー


<DMO参考ページ>
「地方人口ビジョン及び地方版総合戦略の策定状況」が結構・・・
http://sapporomkt.blogspot.jp/2016/04/blog-post_30.html

地方創生の新たなキーワード「日本版DMO」って知ってる?
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/06/dmo.html

世界のDMO~「アルベルゴ・ディフーゾ」って知ってる?
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/09/dmo_12.html

イタリア発のDMO~「チッタスロー」運動ってご存知?
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/09/dmo_13.html

日本版DMO~「美しい村連合」について調べてみた。
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/09/dmo.html

「日本版DMO」設立が地方自治体でプチブレイク?~地方創生先行型の交付対象事業
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/11/dmo.html


<CCRC参考ページ>
(地方創生)「日本版CCRC」に関する調査報告
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/05/ccrc.html

0 件のコメント:

コメントを投稿